規約・目的・方針
「チーム三河」で
新たな学校文化を創る
三河小中学校長会は、三河小中学校相互の連絡を密にし、教育の振興発展を図り、教育文化の向上に寄与することを目的とする。
目的を達成するために次の事業を行う。
1 学校の管理運営に関する調査研究
2 教職員及び児童生徒に関する事項
3 その他本会の目的達成に必要な事項
会長挨拶
三河小中学校長会 会長 彦坂 登一朗
三年の長きに渡るコロナ禍は、大きな停滞と縮小の時期でありましたが、見方を変えれば、それまであたりまえであった世の中の営みや仕組みを抜本的に見直すよい機会ともなりました。わざわいが、物事の存在意義や本質について、立ち止まり、じっくりと考える機会を与えてくれたのです。「災い転じて福と成す」という言葉があります。コロナ禍は明け、今、かつてのような日常が戻りつつありますが、コロナ禍を通して学んだ物事の本質を問う姿勢は今後も大切にしていかねばなりません。
我が国の義務教育は、今、危機に瀕しています。三河部の小中学校においては伝統的に「子どもありきの教育」を大切にしてまいりましたが、その前に、子どもを教え導く教師がいなくなり始めているのです。過酷な勤務により心や体を病み、疲弊し、学校を離れる教師の数は増えるばかりです。その一方で、教師を目指す若者は減りつつあり、そのことによる教師の質の低下も心配されています。働き方の改善については、引き続き全力で取り組まねばなりません。
厳しい現場の状況ではありますが、希望はあります。それは教師の情熱です。現場には、明日の子どもの笑顔を楽しみに、時を忘れて教材の準備をする教師がいます。授業で見られた子どもの輝きを話題に盛り上がる教師たちがいます。良い授業をしたい。子どもを成長させたい。そうした情熱あふれる教師は、まだまだたくさんいます。今、働き方改革をはじめとして様々な教育改革が叫ばれていますが、それらもまた、教師の情熱を後押しするものでなければならないし、それが改革の本質であるべきと考えます。
本質を問い続ける。変化の速さと、氾濫する情報に翻弄され続けている現代社会だからこそ、そして、多難な状況下、大切な義務教育を担う学校のリーダーである校長であるからこそ、時には立ち止まり、物事の本質について、じっくりと問い続ける構えを大切にしたい。また、そうした校長会組織でありたい。そう強く願いつつ、三河小中学校長会の活動に誠心誠意取り組んでまいります。一年間、どうぞよろしくお願いいたします。